オバマ大統領就任前夜のナショナル・サービス(奉仕)イベント

今月1月20日オバマ大統領就任式、その一日前、1月19日はちょうどマーティン・ルーサー・キング・デー」という全米各州で奉仕活動を推奨する祝日ですが、オバマ氏は就任式に先立ち、この日を「Renew America Together」として、国民全体に奉仕活動を促すイベントを就任イベントの一環として予定している、とのことです。併せて、専用のサイト「www.USAservice.org」というサイトを立ち上げ、国民一人一人が各地域で活動に参加したり、自分で企画することを強く促しています。ウェブサイトの中には既に5000程のNPO等の団体が登録され、各地でのボランティアイベントを閲覧、登録が可能。

記者発表では元国務長官コーリン・パウエル氏が奉仕活動、ボランティア活動の大切さを訴えてますが、これだけ大きなスケールで国民にビジョンを伝える様子はアメリカ文化に根付くパブリック・サービスの懐の深さを強く感じます。

今までの大統領もそれぞれサービスに関しては特徴あるプログラムを打ち出しては来ているものの(ブッシュ父〜ポイント・オブ・ライト・ファンデーション、クリントンアメリコア・プログラム等)、就任する前からこれだけのスケールで仕掛けるのも今までにないことなのでは、という気がします。

また、特徴的だったのが、記者会見の中でコーリン・パウエルも「クレイグズ・リスト(www.craigslist.org)のようなもの」と言っていた、このウェブ・サービスの利用に関して。クレイグズリストとはシリコンバレーで始まった売り・買い情報を提供するクラシファイド・サイトの定番。アメリカの大統領就任時に打ち出すサービスがクレイグズ・リストを見習い、その記者会見がすぐにYoutubeに流れる、というスピード感・・・、凄いです。

時間を経て、形を変え、日本の奉仕活動、ボランティア活動にも大きな変化が今後起きるのか・・・興味深いところですね。