STYLE 2003に参加しました-

STYLE 2003に参加して-

昨日、今年で2回目を迎える「Style2003」というソーシャルベンチャー・ビジネスプラン・コンペテションの最終プレゼン発表会に参加しました-。

7組のプレゼンター、いろいろな業界からのそうそうたる審査員・メンター、そしてスーツを着た社会人から学生まで参加者が約250人、最近久しく味わってなかった熱気と感動をとても強く感じることができた一日でした。

明らかに感じ取ることが出来たことは、確実に今ムーブメントがおきつつあるということ。。。なかなか身近な友達・同僚に対しては口にすることさえはばかられる「日本をよくしたい」「社会をよくしたい」ということに対して腹をくくって「本気で」取り組みながら、そしてなおすばらしい笑顔で何かに取り組んでいる人にたくさん、たくさん会うことができました。

そもそも、ソーシャル・ベンチャーとは、基本的に社会的な課題に対してそれがビジネス・NPOなどどんな形態であれ、創造的な手法を用いて、事業モデルの中に社会貢献的なミッションが深く組み込まれた中で問題解決に取り組んでいく事業形態くらいの認識を持っていますが、とにかくびっくりするくらいの壮大なテーマに一生懸命に取り組んでいる姿には心打たれるものがありました。個別のコメントまではここではかけませんがファイナリストのプロジェクトを転記しますね。

■「湘南市民テレビ局」 http://www.shonan.tv/
(一億人の歩くテレビ局始めましょう-パーソナルメディア発信のツール提供
■「My Style 」
(ファッション性と機能性を備えた身障者向けの衣料提供システムの構築)
■「かものはしプロジェクト〓カンボジア職業訓練事業〓」 http://www.kamonohashi-project.net/
カンボジアでの児童買春を防止するためのITを使った職業訓練事業)
■「まわる・世界の歴史教科書博覧会」
(世界から集められた歴史の教科書を用いて、異文化対話を促進、地球規模での平和を構築するプロジェクト)
■「POINTerior (ポインテリア)」
(ペンキ塗を通じてモノと心を大切にする世界を取り戻すプロジェクト)
■「森林管理イノベーション
(日本の「森林管理」業界(行政・NPO・事業者・研究社)をインテグレートさせ、新たなイノベーションをおこす)
■「スポーツ科学情報マッチング」
(インターネットを利用したスポーツサポート業務の産業化)

ひとことだけ。まだ世の中にはこのSTYLE2003を始め、「社会起業」「ソーシャル・ベンチャー」という言葉に対して疑いの目を持っているような人が多いような気がします。ビットバレーの次の「はやり」とまでいう人も中にはいます。でも昨日渋谷で見て・感じたことは、何かが本当の意味で動き出していること、それが感動とともに人の「こころ」に伝わるものであること、ということを強く感じました。IPOや一攫千金という価値観でなく、社会に役に立つと信じて、愚直にもその事業を継続発展させるために行き着いたアプローチがたまたま起業であったり、NPOであったりするだけで、明らかに「はやり」として一蹴するべきものではない、と思っています。経済・社会の価値観がめまぐるしく変化している中で確実に起こっている「ライフスタイル」、そして「働き方のスタイル」が起こっているんですよね。

さて振り返って自分は何ができるか。まずはこの「社会起業的な新しい働き方のスタイル」についてのムーブメントをささやかながら拡げていくことができれば、と思っています。

では。

ichi