20カ国のアジアの子供たち一千万人に教育の機会を与える

たまに雑誌を読んだりして、うなるような人がいます。あまり広く紹介されることもないと思うのでざっくりですが4ヶ月ぶりのメルマガで紹介記事を書いてみました。よかったら覗いてみてください。今回紹介した団体の分だけこちらに掲載しますね。

Room to Read ルーム・トゥー・リード (サンフランシスコ)】
URL http://www.roomtoread.org/

アジアの発展途上国などを訪れ、そこでやるせない貧困や矛盾を感じることはあるものの、その疑問、想いを具体的にアクションにつなげること、実際は難しいですよね。
このルーム・トゥー・リードはそんな想いを現実にしてしまい、ビジネスの経験をフルに活かして、とてつもない大きなインパクトを与えている団体。創立者ジョン・ウッズがマイクロソフトでのエグゼクティブとしての活躍の舞台を捨て、次なるものを探して世界をバックパッキングしている時に見つけた現実〓ネパールの人里はなれた学校の図書館で本がなかったこと、ネパールの識字率が約3割ということ、世界には10億の人が文字を読めないでいること〓が全てのきっかけでした。

■ミッション・目的
2010年までに、本の寄贈や学校・図書館・コンピュータラボを設立し、20カ国のアジアの子供たち1千万人に教育の機会を与えること

■創業の経緯
マイクロソフトのエグゼクティブで活躍していたジョン・ウッズ(当時34歳)がネパールの人里離れた学校の図書館で見た惨状を友人・同僚100人にe-mailで伝え、本の寄付を募ったところ、一ヶ月の間に彼の実家に3,000冊の本が届いてしまったとのことが大きなきっかけ。

■プログラム内容
寄付を募り、また一方で現地の関係者もお金か労働力の提供を募り、本の寄贈や学校・コンピュータラボの設立、女生徒への奨学金制度を実施する。
2000年の設立以来、113の学校、1,550の図書館、56のコンピュータ・言語習得ラボの設立、82万5千冊の英語と現地語の書籍の寄贈、1000人以上の女生徒への奨学金提供、37タイトルの子供用書籍の出版を実施。対象地域はネパールを中心にカンボジア、インド、ベトナムにも広がっている。スリランカでの津波による被害に対して、教育のインフラを提供するために1.1億円の寄付金を募ることに成功。
【参照記事】[“John Wood Turns the Page”〓FastCompany Dec. 2002]