今週思ったこと&気になった視点

やはりここ数日気になっているのは楽天・TBSの話、日本経済復活の兆し、加熱する人材採用、ネットをめぐるトレンドなど、いくつか気になったトレンドをクリッピング

楽天・TBS、M&Aのお話。当事者の方たちにとっては大変だと思うけれど、企業のあり方、経営のあり方に活力が注がれているような気がして、今後の展開、そしてそこから波及するポジティブな変化にとても興味ありです。さすがフォーサイト、今年の6月に詳細なレポートを掲載されていました。当時は流し読みだったものの、改めて読み返すとそのシナリオの予見力に驚かされます。
【次に狙われるのは「お買い得のTBS」なのか(フォーサイト 2005年6月号 神谷二郎)】


■日本経済復活の兆し‐2005年が何か特別な年になるような気がしています。もちろんメディアでもいろいろいわれていることもあるけれど、実感としても感じています。エコノミスト誌で「日はまた昇る」という特集を掲載されたこともひとつエポックメイキングなタイミングであるような気がします。

■ここ3日間日経新聞での一面の「採用熱帯びる」が特集されたり、新卒採用シーズン開幕、ということがあり、正社員大量採用や、新しい働き方のスタイルというようなことも含めて興味深いです。

■ネットをめぐるトレンドは相変わらずものすごいスピードで動いていて、ついていくのだけでも大変な気がします。ひとつ興味深いトピックは大手検索エンジン会社が始めてきたブログの検索サービスへの注目です。ブログ検索サービスの草分け的な存在であるテクノラティ創立者のインタビュー(Economist 10/6)が印象に残りました。2000年に出版され話題になった「クルートレイン・マニフェスト」を読んだことがきっかけとのこと。。。「市場は会話である〓会話は市場である」ということがポイントですが、いち早くブログ文化を予見していたゆえに一部の人にはこのメッセージが警鐘として響いていたようです。


DAVID SIFRY'S epiphany occurred when he read “The Cluetrain Manifesto”, a book published in 2000 that quickly became a bible in certain Silicon Valley subcultures. Its main thesis is that “markets are conversations” among humans who use language that is “natural, open, honest, direct, funny and often shocking” and above all “unmistakably genuine”, whereas companies and governments are stuck in “the humourless monotone of the mission statement, marketing brochure, and your-call-is-important-to-us busy signal.” But liberation is at hand. The internet, by amplifying the genuine conversations, will make a laughing stock of all those the monotone.

■最後に、今月のフォーサイト(11月号)、今月も盛りだくさん。先日の梅田望夫さん講演会に関しての梅田さん自身の半月おいての感想が掲載されています。曰く、『日本社会には、若い世代の創造性や果敢な行動を刺激する「オプティミズム楽天主義)に支えられたビジョン」みたいなものが決定的にかけているのではないかと』『リシコンバレーで私は、人生の先輩たちが示すおっちょこちょいで楽天的なビジョンと明るい励ましに、どれだけ助けられ、救われてきたことだろう』と述べられて、シリコンバレーで受けた恩恵を日本の若い世代に同じような役割で果たす決意を記されています。海外にいくばくかの期間いたものとして同じ想いを感じることがあります。赤提灯で一杯呑みながら、「社会とはこんなものだよ」と諭す大人にはなりたくない、と改めて思いました。