モーツアルトと藤田嗣治

socialcompany2006-05-04

今日は友人に誘われ朝10時からのモーツアルト・コンサートに。「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」音楽祭は今年で2年目、ゴールデンウィーク中、そしてモーツアルト生誕 250年ということで丸の内東京フォーラム近辺が多くの人で賑わい、本当に音楽祭な感じ、春の訪れを感じますね。

その足で気になっていた国立近代博物館で開催中の「藤田嗣治展」に立ち寄る。たまに文化的なものに触れると普段使うことのない感性が刺激される気がして新鮮です。この藤田嗣治氏は生い立ちが極めてユニーク。「エコール・ド・パリの寵児」としてピカソモディリアーニと交流をしながらパリを拠点に活躍しつつも、第二次世界大戦敗戦前の日本に戻り、愛国画家として戦争画を手がけ、結果、戦争画を描いたことの責任を負わされ、日本を離れ、カトリックの洗礼を受けてパリでなくなるまで二度と日本の土を踏まなかった画家です。

熱狂的に迎えて国家の戦争遂行のプロパガンダを担わせた「寵児」を敗戦で手のひらを返すように追放した日本への不信、ということもあったのか、戦争画を含めた展覧会生誕120年の今年が初めてとのこと。「アッツ島玉砕」「カフェにて」が印象的でした。