ネクストマーケット

連休だとなかなか普段手をつけることができないような本にもやっと手を伸ばすことができて嬉しかったりします。今日は以前から気になっていた「ネクストマーケット」を半分ほど。

アイディアは画期的、そして具体的な事例紹介は本当に刺激的、ただなかなか自分の生活との接点を見つけることが難しい、と感じたのが第一印象。事例がインドや南米でのケースということもあり、紹介される事例の単位が「億」レベルとものすごいスケールにも関わらず(あるいはだからなのか)、「ピン」とくる実感が持ちにくかったです。残り半分を読んでみて、具体的にこういった新しいアイディアをどう日々の生活に活かしていくことができるか、考えてみたいです。2004年のアマゾン・ドットコムが選ぶNo.1のビジネス書との理由、きっとあるんですよね。

先々週、来日中のビル・ゲイツの講演を聴く機会があり、そこで話されていたことばの中で、ITはあくまで「enabler」(効果を大きくするもの=てこ?のようなもの)であって、社会的問題を解決する際の創造的なアプローチが大切と話していたことを思い出しました。おそらくこの本で書かれていることも下敷きになっているんだろうなぁ、と今改めて感じました。

シールド(盾)

シールド(盾)

一方、書店を見ると「株でどう儲けるか」とか、「人生いかに生きるか」的な本が最近目立ちますね。その中でも書店でざっと読むことができたこの村上龍氏の新作「シールド(盾)」は実際読んでみて、今の時代を切るのにうまく書かれているなぁ、と唸るものでした。「13歳のハローワーク」、それから「半島を出よ」の幻冬舎の制作スタッフが引き続き担当をされたとのこと。「半島を出よ」からちょうど一年。直感的に感じましたが、これもベストセラーになる本です。同窓会に行った後、ぱらぱらと読んでみるときっと味わい深いと思います。