Power of Story Telling 社会起業家ビル・ストリックランド氏のスライドショー@TED

2002年にTED(Technology, Entertainment, and Design)のカンファレンスでの、社会起業家ビルストリックランド氏のプレゼンテーションが6年の歳月を経て、オンラインで公開されています。

Talks Bill Strickland: Rebuilding America, one slide show at a time

英語でのプレゼンテーションで、約35分。とてもとてもパワフルなプレゼンです。週末時間のあるときに是非ゆっくり、静かな部屋で見てみてください。朴訥な話し方の中にも、人の心を揺さぶる力を持つプレゼンテーション、スライドショーです。

恐らくビル・ストリックランドという名前に馴染みのない方のほうが普通なので簡単に説明すると、ピッツバーグの貧困地域で育ち、高校生の時に粘土細工の授業を通じて自信・自立のきっかけを得て、後に生まれ故郷に職業訓練学校を設立(マンチェスター・クラフトマンズ・ギルド)、その後、いろいろなビジネスパートナーの協力を得て、料理学校、ジャズレコーディングスタジオなど、ピッツバーグ地域活性化のために大きな貢献をしている方です。何より驚くのは彼のプレゼンテーションを見た方が次々とビジネスパートナーとなり(eBay創業者、ハインツ(ケチャップメーカー)、HP、スティールケース等)、恵まれない地域や子供たちのための施設やコミュニティが次々と生み出されているところです。

TEDの講演は通常は20分なのですが、このプレゼンは例外、しかもバックミュージックとしてジャズ・ピアニスト、ハービィ・ハンコックが伴奏をしているという組み合わせです。偶然にも8年前に彼の話を100人くらいの小さなグループで聴く機会があり、話を聴きながら、なんだか「震えた」記憶が少し甦ってきました。

社会起業家の役割として、多くの人に夢を与え、共有しながら、プロジェクトに巻き込んでいくとするならばビル・ストリックランドさんは類稀な才能を持っている数少ない人なんだと思います。

興味ある方は下記参照してみてくださいね

BillStrickland.org

Fastcompanyの記事より(1998 8月)
『Genius at Work』
With his potter's hands, Bill Strickland is reshaping the business of social change. His Pittsburgh-based program offers a national model for education, training - and hope.