「送金革命」を推進する社会起業家、枋迫篤昌氏セミナー@ISL社会イノベーション・センター

昨夜はNPO法人ISLの社会イノベーションセンター主催のフォーラムに参加、米国ワシントンを拠点に、海外移民労働者のための送金システムで革命的な事業を推進している枋迫篤昌(とちさこ・あつまさ)さん(MFIC:Microfinance International Corporation代表取締役)のお話を伺うことが出来ました。

枋迫さんは社会起業家育成団体アショカ財団が表彰するアショカフェローの日本人第一号として知られていたり、日本のメディアでも紹介されていて、そのストーリー、情熱は文字を通じて読むだけでもとても刺激的なものです。ただ、昨晩は直接ご本人の言葉として紡がれることで、よりパワフルにメッセージを得ることが出来ました。

参考記事:
『「送金革命」実現した日本人バンカー〜金融界に挑む枋迫MFIC社長』Japan Business Press 2009年01月

サンケイニュースオンライン 2007年12月

日経ビジネスオンライン(全文閲覧は要会員登録) 2006年11月)

・『社会起業家という仕事〜チェンジメーカーII』(日経BP)の中でも詳細にストーリーが記載されています。

社会起業家という仕事 チェンジメーカー2

社会起業家という仕事 チェンジメーカー2

詳細は上記記事などに譲りますが、一人の日本人の方が、世界の貧しい人たちのために事業として大きなインパクトを与えていること、またその方が実に日本的な、誠実なお人柄で、その方でしか出来ない、今までにないような新しいビジネスモデルを構築、推進している様がとても爽やかで印象的でした。

金融を通じて社会貢献を目指す方、また27年間もの間大企業で会社員として勤め上げた上で49歳で”起業”された、というところから熟年?起業を考えている方、1つの想いを大切に、生きる意味を常に探りながら自己実現を目指す方などは、是非上記記事、参考になると思います。

一点、非常に興味深かったのでは、今後の日本におけるビジネス展開のお話。日本からの海外送金も近い将来可能になるとのこと。上記JBPressインタビューのインタビューで下記のようなことを話されています。

「今後、明らかに日本でも1000万人規模で移民を受け入れる必要が生じる。その際、出稼ぎ移民の本国送金を円滑にするインフラの整備は、ホスト国の責任になる。国家プロジェクトとして、政府主導で行うべきものだ。逆に言うと、こうしたインフラも準備せずに移民に来てもらうのは、失礼というか無責任な話になる。日本の意思決定に携わり、先行きを論じるべき人は、それぐらいのビッグピクチャーを持たなければならない。」

MFCI、枋迫さんの今後の活躍に注目ですね。