ブログの世界で選挙について起こること、語られること

今回の選挙に関してはいよいよブログも普及してきたこともあり、ブログの世界でもいろいろなことばが紡がれるのではないか、そんな予感もするし、いろいろなところでそんな予測もされている。実際はどうか。

10年に一度の大きな転換点であるのは確かだけれど、そもそも政治について日ごろの会社の同僚、家族、友人の間で語ることはありなのだろうか、本当に心の許せるような環境ならばさておき、不特定多数の読者が読んでいるかもしれないブログの世界で、政治的スタンスを明確にするような文化がこれから果たして起きるか。もちろんオープンな政策論争をもっとすべきとは新聞を見れば書いてはあるけれど、実際は難しいような気がする。

ディナーテーブルのルールと同じで、身分を明らかにした状態での政治信条の過度な主張はやっぱりしらける。それよりは昨日出かけた流行のレストランの話やスポーツの感動的な話のほうが心地よい共感が得られるのか。

答えは分からないけれど、今後一ヶ月でパブリックな場所でのディスカッションについていろいろと自分の意思、価値観が問われる機会が増えるような気がする。ブログの世界ではどんなことが起こるか、ちょっと楽しみです。

下記、最近ふと気になった何気ない雑誌の記事の表現より。お茶を専門にやっている方からすると怒られそうな内容で、文脈も抜き出しなので無視してしまいますが、やはり何か気になった表現でした。

THERE are times when following Japan's economy is much like a five-hour traditional tea ceremony. Most of what happens is carefully choreographed; many of the details seem pointless; and although the experience can be enriching, it demands lots of patience.
(*日本の経済の動向にしたがっていくことは5時間にも渡るお茶会に参加するように思えることがときにある。つまり、起こる出来事のほとんどのことは用意周到に振付けられたことであり、多くの細かい動き・作法はポイントがないように見える。通して得られる経験は豊かな気持ちにさせてくれるような気がするものの、それには多大な忍耐が要る。) ( The Economist ,Aug. 4th, 2005)

【追】余談ですが、以前にブログで触れたスティーブジョブズのスピーチはいろいろなところで話題になっているようです。日本語での全文訳もウェブ上に掲載されているようです。

http://pla-net.org/blog/archives/2005/07/post_87.html

散漫な文章になってしまいましたが取り急ぎ思いつきノートとしてアップしてみました。