アメリカの大学生就職人気企業ランキング

大学生の就職人気企業ランキングというのは日本特有のものと思っていたけれど海外でもまとまった調査がされている、ということで新鮮なニュースでした。
In search of the ideal employer (The Economist, Aug 18th 2005) より
右表:アメリカのブランドコンサルティング会社Universumがまとめたランキング

iPodなどの商品のイメージによりランキングが41位から13位に一気に上がったアップルコンピュータ、普段から大学訪問などに力を入れている企業群、新卒採用ウェブサイトを魅力的なものにしている企業郡なども上位にランキングされているとのこと。いかに普段からの大学生との relationship buildingが大切かということも指摘されています。

たとえばGEの今年の新卒入社予定者の60%は2,000人ものインターンシップの経験者であったり、PwCに関しては200校のターゲット大学に対してパートナー一人当たり年間で最大200時間までキャンパス訪問などをしての大学生との関係作りをすることが期待されているなど。

ユニークな傾向として、エンロンアーサー・アンダーセンなどの会計会社のスキャンダルがあったことによって、大手会計会社の仕事内容が単に数字の処理をするだけではない、ということが広く知れることになり、むしろランキングをあげている、という傾向もあります。ビッグ4といわれる4大会計事務所がすべてランキングのトップ15に入っています。それにしてもCIA,FBIが共に9位、10位とランキングされれいることは驚きですね。

日本の就職人気企業ランキングもやはりイメージに左右されることが多いものの、数ある企業の中で、社会に出る前に自分が興味ある企業を決める、というのはなかなか難しい選択だと思います。ブログ、掲示板などの発展でそれでも昔に比べれば情報はその気さえあればアクセスはしやすくなったんですけれどね。