クリントン・グローバル・イニシアチブ開催〓アメリカ版ダボス会議?

先週末、ニューヨークでクリントン・グローバル・イニシアチブCGI)というカンファレンスが開催されたそうです。そもそも9月のニューヨークというのは国連総会が開催される時期と重なっているということもあり、国家元首NGOの代表の方などが世界中から広く集まり、その時期に併せてこのようなカンファレンスがよく開催されます。

ただ今回のカンファレンスのユニークなところは、クリントンアメリカ大統領の呼びかけで始まったということもあり、豊富な人脈の中で、世界の貧困問題、環境問題、教育・自然災害への救済などのトピックについて語るだけではなく、実際にコミットメントを求めるというところ、とのことです。詳しくは日本から参加された数少ない参加者(3名)のうちのお一人、松本大さんのブログに記載されてますが、1000名の参加者がそれぞれ一人当たり15000ドル(160万円!)の参加費を払い、そして会議の終わりには1500億円相当のお金を世界の社会問題を解決するためのコミットメントとして募ることができたとのこと。すごいですよね。
CNBCやBBCのビデオクリップ、NPRのラジオインタビューがホームページのトップページから視聴することができます。よかったら覗いてみてください(http://www.clintonglobalinitiative.org

今回の会議には、トニー・ブレア英国首相、ライス国務長官ムハマド・ユヌス(グラミンバンク総裁)、ジョージ・ソロスロバート・ルービンら合計1,000名の参加とのことですが、松本大さんも指摘されているように、日本からももっと多くの方が参加すればいいのに、と思います。

以前にゴルバチョフソ連書記長主催の同様のカンファレンス(State of the World Forum)にボランティアで部分参加したことがあります。4日間ホテルに缶詰になり、いろいろな仲間と出会い、語り、という機会でとても刺激的な独特の雰囲気でした。改めて、同じような想いを持ったメンバー同志が集まることにより生まれる化学反応の妙を感じます。これからも毎年9月にこのCGIは開催されるとのことですが、このような動き、ぜひ今後もWatchしていきたいと思います。

共同通信記事へのリンク「貧困、気候など4議題を設定 クリントン氏のCGI会議開幕