Book Report 「バイアウト」幸田真音

最近の衝動買い読書より〜
幸田真音 「バイアウト〜企業買収」

バイアウト

バイアウト

昨年1月から11月まで週間文春に連載されていた同タイトルの単行本化。登場する企業や人物の多くが実在する企業や人物をパロディというか、サンプルにしているのがまず印象的だったものの、2006年から今年にかけてのファンドなどによる企業買収(M&A)などの事象をおさらいするにはとても勉強になる本でした。

NHKで放映された「ハゲタカ」、それから先日発表された1987年制作の映画「ウォールストリート」の続編の発表があったり、ここに来て金融業界を題材にした作品が多く、やっぱり時代の流れを映し出しているのかな、と。

ウォール街〈特別編〉 [DVD]

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ちなみに「ウォールストリート」の続編のタイトルは「Money Never Sleeps」で、かつて「Greed is Good」などの印象的なセリフを残したマイケル・ダグラス演じるゴードン・ゲッコーが、今回はヘッジファンド業界を舞台にして再度登場するとのこと。

企業買収、M&Aということを通じて、会社とは、株主とは、働くこととは、お金を稼ぐこととは、人生どう生きるか、なんてテーマが今後数年考えざるを得ない時代に入ってきたような気がしますね。